PDFが開かないときの対処法

「この文書を開く際にエラーが発生しました。ファイルが破損しているため、修復できませんでした。」PDFリーダーが表示するメッセージの中でも特に不安になるものの1つですが、原因については間違っていることがよくあります。開かないPDFの多くは、まったく破損していません。ダウンロードが不完全だったり、間違った名前で保存されたWebページだったり、まだクラウド上にあるファイルだったり、特定のソフトウェアでしか表示できないフォームだったり、単にパスワードでロックされていたりするのです。それぞれ対処法が異なり、実際の修復が必要なのはそのうち1つだけです。以下の確認を順番に進めれば、たいてい数分で原因が見つかります。

ステップ1:ファイルサイズを確認する

何よりも先に、ファイル管理ソフトでファイルのサイズを確認しましょう。0バイトのファイルは空です。開いたり修復したりするものが何もないので、もう一度入手する必要があります。

本来よりずっと小さいファイルは、たいていダウンロードや転送が不完全です。送信者が報告書は8 MBだと言っているのに手元のファイルが1.3 MBなら、残りは届いていません。ほかのことを試す前に、もう一度ダウンロードするか、再送を依頼しましょう。

ステップ2:別のビューアーで試す

PDFリーダーによって、どれだけ厳密に扱うかは異なります。ファイルをWebブラウザーのウィンドウにドラッグしてみましょう。Chrome、Edge、Firefoxにはどれも独自のPDFビューアーが組み込まれています。そこで開けるならファイルは問題なく、問題はいつも使っているリーダーにあります。リーダーを更新するか、再インストールすれば解決します。

特に触れておきたいメッセージがあります。PDFは開くものの、「Please wait...」で始まり、お使いのPDFビューアーではこの種類の文書を表示できない可能性があるというメッセージだけが表示される場合、それはXFAフォームです。XFAフォームは官公庁や税務署でよく使われる動的なフォームで、実際にはAdobe AcrobatとAdobe Acrobat Readerでしか表示できません。ファイルをダウンロードして、ブラウザーではなくAcrobat Readerで開きましょう。何も壊れていないので、修復ツールではどうにもなりません。

ステップ3:本当にPDFかどうかを確かめる

ファイル名が.pdfでも、PDFとは限りません。よくあるのは、ダウンロードリンクの期限が切れていたりログインが必要だったりして、WebサイトがPDFの代わりにWebページを返し、ブラウザーがそれを要求したPDFの名前で保存してしまうケースです。

確認するには、メモ帳やテキストエディットなどのテキストエディターでファイルを開き、最初の数文字を見ます。

  • %PDF-1.7のように%PDF-の後にバージョン番号が続いていれば、PDFです。
  • <!DOCTYPE html>や<htmlであれば、Webページです。サイトに戻り、必要ならログインして、もう一度ファイルをダウンロードしましょう。
  • PKであれば、ZIPアーカイブです。Word、Excel、PowerPointのファイルも同じように始まるので、拡張子が間違っているそれらのファイルかもしれません。

ファイルを開いている間に、一番最後も見てみましょう。完全なPDFは、通常%%EOFで終わります。最後の行が途中で切れている場合、ファイルは途中で切れており、ステップ1に戻ることになります。

ステップ4:パスワードは破損ではない

リーダーがパスワードを求める場合、ファイルは壊れているのではなく、暗号化されています。送信者からパスワードを教えてもらう必要があります。パスワードがわかれば、ファイルを普通に開くことも、「PDFのロックを解除」で自分の写しからパスワードを削除することもできます。PDFを読み込む当サイトのツールも、パスワードが必要なファイルに出会ったときは、破損しているとは言わずに「このPDFは保護されています」と表示します。

ステップ5:クラウドやメールの問題を除外する

  • クラウドのプレースホルダー:OneDrive、Dropbox、Google ドライブ、iCloudは、まだ実際にはダウンロードされていないファイルをパソコン上に表示することがあります。接続がないときや同期が一時停止しているときにそうしたファイルを開くと失敗します。OneDriveの「このデバイス上に常に保持する」やDropboxの「オフラインで利用可能にする」など、端末上に保持するようファイルを設定し、ダウンロードが終わるのを待ってから、もう一度試しましょう。
  • メールの添付ファイル:メールソフトによっては、添付ファイル、特に大きなものや何度も転送されたものを正しく扱えないことがあります。Webメールから添付ファイルをもう一度ダウンロードするか、代わりに共有リンクで送ってもらいましょう。
  • セキュリティソフトウェア:ウイルス対策ソフトは、ダウンロードしたファイルをスキャンする間に保留したり、隔離したりすることがあります。ダウンロード直後にファイルが消えたり開かなかったりする場合は、そのログを確認しましょう。

ファイルが本当に破損している場合

ここまでのどれにも当てはまらない場合、ファイルは本当に破損しているのかもしれません。ここで、PDFの構造を知っておくと役立ちます。PDFは、番号の付いたオブジェクト(ページ、フォント、画像、テキスト)の集まりと、その後に続く、各オブジェクトがどこから始まるかを正確に示すファイル末尾の表でできています。破損のほとんどは、この表にあります。ソフトウェアが表を更新せずにファイルを保存した、編集が途中で中断された、転送中にデータが失われた、といった場合です。オブジェクトそのものは、たいてい無事に残っています。その場合、修復ツールはファイル全体を走査してすべてのオブジェクトを見つけ、正しい場所を指す新しい表を作ることができます。

どんなツールにもできないのは、そこにないものを取り戻すことです。ダウンロードが40%で止まった場合、ファイルの残りの60%はそもそも存在せず、そこにあったページは失われています。それを取り戻せるのは、完全な写しだけです。

当サイトの「PDFを修復」ツールは、この区別に基づいて作られています。まずファイルがそもそも破損しているかどうかを確認し、破損していなければそう伝えるので、ステップ2〜5を見直すべきだとわかります。破損している場合は、最大3つの修復エンジンを順番に試します。最初の2つは、ページの内容に手を加えずにファイルの構造を作り直します。最後の手段は、すべてのページを新しいファイルに印刷し直すもので、ひどく壊れたファイルからより多くを取り戻せますが、しおり、フォームフィールド、添付ファイルが失われることがあります。

そして、何が戻ったかを報告します。ファイル上の本来のページ数のうち何ページを復元できたか、テキストがまだ選択できるか、何が欠けているか、どのエンジンが成功したか、そして修復前と修復後のサイズです。一部だけの復元は、成功ではなく一部の復元として報告されます。このツールは2 GBまでのファイルに対応しており、ファイルは当サイトのサーバーで処理され、ページを閉じてから約5分後に自動的に削除されます。それでも、破損した元のファイルは保管しておきましょう。送信者がまだ正常な写しを持っているかもしれませんし、別のツールなら違うものを取り戻せるかもしれません。

次に同じことが起きないように

  • ダウンロードは最後まで終わらせ、ファイルサイズが想定どおりかを確認しましょう。
  • 特に、保存中に接続が切れるおそれのあるUSBメモリーやネットワークドライブでは、唯一の写しに上書きせず、新しい名前で保存しましょう。
  • 契約書、証明書、記録など、重要なPDFは別の場所にバックアップしておきましょう。

まとめ

PDFが破損していると決めつける前に、サイズを確認し、別のビューアーで試し、本当にPDFかを確かめ、パスワードやクラウドの同期の問題を除外しましょう。本当に破損している場合、構造はたいてい作り直せますが、そもそもファイルに入らなかったページは誰にも取り戻せません。修復されたように見えるだけのファイルよりも、何が戻ったかをはっきり示すレポートのほうが価値があります。

開かないPDFがありますか?「PDFを修復」をお試しください。

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